HARUKA~愛~
母が亡くなり、葬式を執り行い、49日を過ぎると父と2人の生活が始まった。

母がいた頃とは生活が一変した。

朝ご飯に味噌汁と鮭が並ぶことは無くなり、白いご飯とふりかけだけがテーブルの上に並んだ。

おかかのふりかけとのり玉は常備されるようになった。

何をしていても母がいないことを感じてしまい、私の心に開いた大きな大きな穴が塞がることはなかった。

そして、徐々に徐々に、私の心は凍りついていった。
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