HARUKA~愛~
俗に言う、“精神的に病んでいる人”になってしまった私は中学3年生にもなると、よからぬことを考えるようになった。


文房具屋でカッターナイフを物色するのが好きだった。

どのナイフが切れ味が良さそうかな、なんて考えて2、30分も棚の前にいたら、店員に咳払いされたこともあった。

とんでもない女子中生だなと思われていたに違いない。

そしてその予想は当たっていた。





死にたい。


死にたい。


死にたい。


死にたい。


死にたい。




朝起きてから寝るまでそれが頭から離れることはなかった。
< 113 / 134 >

この作品をシェア

pagetop