HARUKA~愛~
布団に横になった時、ふと思い出し、バッグの中を漁った。
幸い2人には気づかれずに、家まで持ち帰って来られた。
中身が爆弾である可能性は極めて低いにしても念には念を入れて、恐る恐る紙袋のシールを剥がし、中身を確認する。
「わあ…!」
可愛らしいピンクのハンカチとハンドクリームがプレゼント用の袋に包装されて入っていた。
どちらも私が欲しかったものだった。
バイトで皿洗いをするようになり、手が荒れていたから、今度買おうと思ってはいたが、ずっと先延ばしになっていた。
それにしても、なぜ?
誰がこんなことをしているの?
嬉しいことだけど、私の心は複雑。
私はもらってばかりで、何もあげていない。
いつか私のことも見つけて下さいね。
私が晴香さんを見つけたように。
頭の中心にその言葉が思い浮かんだ。
クリスマスにポストに入っていた一通の手紙…。
同一人物、だ。
まだ見たことも無いその人を私は探し出さなきゃならない。
一体どこにいるのだろう。
ピンクのハンカチをぎゅっと握り締めた。
瞼の裏がじわじわと熱を帯びてくる。
ゆっくりと頬を伝い、古びて乾燥仕切った畳に潤いを与えた。
必ず…
必ず…
見つける。
午前0時35分17秒。
暗中模索。
幸い2人には気づかれずに、家まで持ち帰って来られた。
中身が爆弾である可能性は極めて低いにしても念には念を入れて、恐る恐る紙袋のシールを剥がし、中身を確認する。
「わあ…!」
可愛らしいピンクのハンカチとハンドクリームがプレゼント用の袋に包装されて入っていた。
どちらも私が欲しかったものだった。
バイトで皿洗いをするようになり、手が荒れていたから、今度買おうと思ってはいたが、ずっと先延ばしになっていた。
それにしても、なぜ?
誰がこんなことをしているの?
嬉しいことだけど、私の心は複雑。
私はもらってばかりで、何もあげていない。
いつか私のことも見つけて下さいね。
私が晴香さんを見つけたように。
頭の中心にその言葉が思い浮かんだ。
クリスマスにポストに入っていた一通の手紙…。
同一人物、だ。
まだ見たことも無いその人を私は探し出さなきゃならない。
一体どこにいるのだろう。
ピンクのハンカチをぎゅっと握り締めた。
瞼の裏がじわじわと熱を帯びてくる。
ゆっくりと頬を伝い、古びて乾燥仕切った畳に潤いを与えた。
必ず…
必ず…
見つける。
午前0時35分17秒。
暗中模索。