HARUKA~愛~
第3章 高3の夏 線香花火
7月30日。
荷造りの半分を終え、私は急いで、買ったばかりの花柄ワンピースを着て約束の場所に向かった。
「アオハル、2分遅刻!!罰金200円」
「あげない。今、私、金欠なの」
「なんだって~?聞こえないなあ~?」
宙太くんがふざけているのはわかっているけど、神経が過敏になっている私は危うく本気で怒りそうになった。
しかし、遥奏が実にナイスタイミングで登場してくれて噴火を未然に防ぐことができた。
「ハッピーバースデー、遥奏!!」
「おめでと、遥奏」
遥奏に心からのお祝いの言葉を述べると、遥奏は私の頭をポンポンしてくれた。
久しぶりに大きな温かい手のひらが乗って、一気に血流がよくなる。
体中に血が巡り、芯からぽかぽかした。
「アオハル、ずりい…!!」
「嫉妬してんなよ、バ~カ」
破壊力抜群のバ~カが飛び出して来て、血はもう騒ぎまくりだ。
私がのぼせていると、宙太くんが大声を上げた。
「そうだ、そうだ!今日は遥奏と行きたい所があったんだ!行こーぜ!!」
キョトンとする遥奏の右腕を引っ張る。
遥奏のバースデーサプライズ大作戦が始まった。
荷造りの半分を終え、私は急いで、買ったばかりの花柄ワンピースを着て約束の場所に向かった。
「アオハル、2分遅刻!!罰金200円」
「あげない。今、私、金欠なの」
「なんだって~?聞こえないなあ~?」
宙太くんがふざけているのはわかっているけど、神経が過敏になっている私は危うく本気で怒りそうになった。
しかし、遥奏が実にナイスタイミングで登場してくれて噴火を未然に防ぐことができた。
「ハッピーバースデー、遥奏!!」
「おめでと、遥奏」
遥奏に心からのお祝いの言葉を述べると、遥奏は私の頭をポンポンしてくれた。
久しぶりに大きな温かい手のひらが乗って、一気に血流がよくなる。
体中に血が巡り、芯からぽかぽかした。
「アオハル、ずりい…!!」
「嫉妬してんなよ、バ~カ」
破壊力抜群のバ~カが飛び出して来て、血はもう騒ぎまくりだ。
私がのぼせていると、宙太くんが大声を上げた。
「そうだ、そうだ!今日は遥奏と行きたい所があったんだ!行こーぜ!!」
キョトンとする遥奏の右腕を引っ張る。
遥奏のバースデーサプライズ大作戦が始まった。