HARUKA~愛~
白いスモークが立ち込める中、校長が登壇した。
会場からしゃべり声が一切無くなり、一気に緊張の糸が張り巡らされた。
キキーーンとマイクの嫌な音がスピーカーを通して響き渡った。
「ええ~長らくお待たせ致しましたが、いよいよ今年度のグランプリを発表したいと思います」
「イエ~イ!!フーフー!」
左隣で宙太くんがエセ口笛を吹き、会場を盛り上げる。
遠くからは本物の口笛が聞こえて来て、会場はさっきと打って変わって騒がしくなった。
「では、出し渋りをしても仕方が無いので、まずは有志団体部門から発表します」
校長がそう言うと吹奏楽部による生ドラムロールが始まった。
臨場感が増し、会場のボルテージもますます上がって行く。
私の心臓も頑張って全身に血液を送り出す。
胸の鼓動が早鐘を打つ。
両手を交差させ、天に祈った。
どうか、グランプリ取れますように…。
遥奏が私に最高の笑顔を見せてくれますように…。
「グランプリは…」
よく耳にするドラムロールが流れる。
徐々に大きくなっていくその音に合わせて私の心臓もバクバクと加速して行く。
ふーーーっ
大きく息をひとつ吐いた。
「バスケ部OBの青春(あおはる)恋物語!!」
会場からしゃべり声が一切無くなり、一気に緊張の糸が張り巡らされた。
キキーーンとマイクの嫌な音がスピーカーを通して響き渡った。
「ええ~長らくお待たせ致しましたが、いよいよ今年度のグランプリを発表したいと思います」
「イエ~イ!!フーフー!」
左隣で宙太くんがエセ口笛を吹き、会場を盛り上げる。
遠くからは本物の口笛が聞こえて来て、会場はさっきと打って変わって騒がしくなった。
「では、出し渋りをしても仕方が無いので、まずは有志団体部門から発表します」
校長がそう言うと吹奏楽部による生ドラムロールが始まった。
臨場感が増し、会場のボルテージもますます上がって行く。
私の心臓も頑張って全身に血液を送り出す。
胸の鼓動が早鐘を打つ。
両手を交差させ、天に祈った。
どうか、グランプリ取れますように…。
遥奏が私に最高の笑顔を見せてくれますように…。
「グランプリは…」
よく耳にするドラムロールが流れる。
徐々に大きくなっていくその音に合わせて私の心臓もバクバクと加速して行く。
ふーーーっ
大きく息をひとつ吐いた。
「バスケ部OBの青春(あおはる)恋物語!!」