HARUKA~愛~
目の前の仕事を1つ1つこなしていくうちに、教室から笑い声が消えていった。
「は~るちん、これ、後で片付けておいて。あたし、吹部の子とこれから打ち上げで、もう行かなきゃならないからよろしく!」
顔を上げ、乱暴に放置された輪っかの飾りを見つめる。
あの日と同じ、冷徹な目で…。
ビリビリと微量の電気が走る腰を上げ、それらをビニール袋に入れ、ゴミ置き場に捨てに行く。
階段を3往復し、教室に戻ると、ちょうど西日が差し込んできて、その眩しさに目を細めた。
「よっ!アオハル!片付け進んでるか?」
脳天気な彼に返す言葉も見つからない。
黙って机と椅子を整列させる。
「アオハル、大丈夫か?」
首をこれでもかというくらい、真横にブンブン振った。
宙太くんが顔をしかめる。
「困ったなあ…。グランプリ取ったご褒美に焼き肉無料で食いに行けることになったから、俺ら手伝えねえわ。他のクラスの連中も今日は帰って明日片付けに来るみたいだし、アオハルもだいたい終わったら帰れよ。なんだったら、焼き肉、今から一緒に行くか?遥奏は校内誌の取材で後から合流するし、先行って準備しようぜ!」
「いや、いい。早く帰ってゆっくりする」
「そっか…。じゃあ、気をつけて帰れよ!あばよ!」
私にあっさり断られ、疾風のごとく彼は立ち去った。
教室が静寂を取り戻す。
机を並べればおおよそ終了。
ラストスパートだった。
「は~るちん、これ、後で片付けておいて。あたし、吹部の子とこれから打ち上げで、もう行かなきゃならないからよろしく!」
顔を上げ、乱暴に放置された輪っかの飾りを見つめる。
あの日と同じ、冷徹な目で…。
ビリビリと微量の電気が走る腰を上げ、それらをビニール袋に入れ、ゴミ置き場に捨てに行く。
階段を3往復し、教室に戻ると、ちょうど西日が差し込んできて、その眩しさに目を細めた。
「よっ!アオハル!片付け進んでるか?」
脳天気な彼に返す言葉も見つからない。
黙って机と椅子を整列させる。
「アオハル、大丈夫か?」
首をこれでもかというくらい、真横にブンブン振った。
宙太くんが顔をしかめる。
「困ったなあ…。グランプリ取ったご褒美に焼き肉無料で食いに行けることになったから、俺ら手伝えねえわ。他のクラスの連中も今日は帰って明日片付けに来るみたいだし、アオハルもだいたい終わったら帰れよ。なんだったら、焼き肉、今から一緒に行くか?遥奏は校内誌の取材で後から合流するし、先行って準備しようぜ!」
「いや、いい。早く帰ってゆっくりする」
「そっか…。じゃあ、気をつけて帰れよ!あばよ!」
私にあっさり断られ、疾風のごとく彼は立ち去った。
教室が静寂を取り戻す。
机を並べればおおよそ終了。
ラストスパートだった。