HARUKA~愛~
「はあ~、終わった~」
  

額の汗を、ホコリで所々白くなった汚いジャージで拭った。

ゴミとか、ホコリとか、ハウスダストとか気にしてられない。
というより、気にしない。


私は雑草だ。

名前の無い雑草だ。

生命力はある。

だからこうして時流に上手く乗って生きていられる。


雑草は太陽の光を求めて走った。

消耗したエネルギーを埋め合わせたかった。



廊下を駆け抜け、二段飛ばしで階段を駆け上がった。













「あっ…」
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