HARUKA~愛~
それから夜まで私達は色々やった。

輪投げに射的、ボウリング、スーパーボールすくい、ビンゴ…。

お昼には焼きそばが振る舞われて、私はお腹いっぱいになるまで何度もお代わりした。

男の子よりもきっとがつがつ食べていたと思う。

思い返せば恥ずかしいことだが、気にしないでいられたのは、彼の魔法の言葉があったからだろう。


「晴香は本当に幸せそうに食べるねぇ。晴香がいっぱい、美味しそうに食べてると僕、嬉しい」


食欲を増し増しにさせる凶器を彼はこの時から有していた。
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