君がくれた奇跡
はじまり
「お母さん!お母さん!ねぇ、返事してよ、ねぇおやすみしてるだけでしょ。ねぇ、ねぇってば!」



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「好きです!付き合ってください!」

「嘘つけ」

「え?」

「『彼女に浮気されたから仕返ししてやる。どんなブスでも良い。正直相手は重要じゃ無い』でしょ」

「お前、誰に告ってんだよ、知らねぇのか、橋本沙耶(はしもと・さや)」

「え、こ、こいつが?あ、ごめーんこんな可愛い子はこんな僕には釣り合わないね。あ、今のなしで〜
『うわっしくったーなんでこんな奴にキモっ』」

人はみんな嘘つきだ。こんな能力欲しくって持ったわけじゃ無い。
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え、なんで?誰?あの人。なんで私の席に座ってんの?

「そこ、私の席なんだけど。」

「あ、ごめんね。もしかして君が橋本沙耶さん?」

は?誰だよ?

朝教室に入ると私の席に知らない男子が座っていた。髪の毛は、少し茶色で、なぜかどこかで見たことがあるような気がした。いくら高3で転校したとはいえ、夏休み直前というこの時期に初めて会うクラスメイトがいるというのはどういうことか。

「君が橋本沙耶さんだよね。噂には聞いてるよ。嘘が見抜けるんだよね?」

「うん。そうだけど」

「やっぱりそうかーよろしく。杉野健(すぎの・けん)です。突然なんだけど、ちょっと頼まれて欲しいことがあるんだ。放課後、ついて来てくれる?」

「え、」

「あー変なことはしないから。」

なんだこいつ。
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そう。まぁ、言ってるように私には嘘が見抜ける能力がある。
嘘をついてる人を見ると肩のあたりから黒い小動物のようなのが出て来てその人の本音を私に言ってくる。

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放課後

「で、私は何を、すればいいの?」

「一緒に病院に、来て欲しいんだ」

「え?」

続く

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次回予告

なぜか沙耶を病院に、連れてくる健。

彼が抱える秘密とは?

そして登場人物が増え、波乱の予感?
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