優しい悪魔に溺愛されてます
おもむろに、私に靴を履かせようとした。

私は、アルの行動に驚いて、同じようにしゃがんで

「靴くらい自分ではけますから」
と、アルを止めただけどアルは真顔で、

『恥ずかしがらなくてもいいじゃない~』
と、一言。

でも、恥ずかしいことは結局は恥ずかしくて、私はしゃがんだまま、しばらく顔を隠していた。


これで、良しと言うアルの声が聞こえて顔を上げる。
少し不服な気分。

それに気がついているのかいないのかじゃあ行こうと、アルは私の手をとった。
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