魁桜〜愛の彼方に見えるもの〜
プロローグ
私には昔から、唯一の友達がいる。
幼い時から一緒にいる、心から信頼している人。
そんな彼と、私は毎日夜の繁華街に出た。
男「あぁ?いってぇなコラ」
「……あ、ごめん」
男「テメェ舐めてんのか?!ガキだからって許さねぇぞ!!」
「謝ったじゃん短気だなぁ。舐めてるのそっちでしょ?わたし強いよ?」
私は売られた喧嘩は徹底的に買う主義だ。
友「喧嘩するならほどほどにしてあげなよー」
その友達も。
こうして毎日喧嘩をする日々を過ごしている。
そんな私たちは世界最強と謳われる暴走族、魁桜の総長に拾われ、所属することとなった。
これはその、数年後の話──
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