魁桜〜愛の彼方に見えるもの〜
「悠馬と裕二さんは知ってたの?」
コソッと聞くと2人は首を横に振ったので、私も文句の乱に参加した。
「総長!!」
彼「ちょっ、藍乃?!なにやって……」
私が入る様子を見て彼方が止めようとする。
「非戦闘員だってすることあるんですよ?!!」
彼「……はぁ」
背後からため息が聞こえた気がしたが、空耳だということにしておいた。
総「すまんって!宣戦布告されたのは一昨日だから!!」
総長の叫びを聞いて、「一昨日だったなら……」とひとまず落ち着いた。
昨日はあまり人がいなかった。
だから、今日になっても仕方がない。
総「で?出てみるか。4班と5班、少し前に抜けたっきりだよな」
総長が言うと、先輩方が揃えて首を縦に振る。
総「藍乃は4班の情報係、彼方は5班の戦闘係だ。これからはそいつらと行動するように」
「「はい!」」
こうして私たちはお荷物を卒業、無事戦闘員になったのだった。