プレシャス~社長と偽りの蜜月~
スマホで検索した会社から程近い距離の複合型ビルの中の一角にある産婦人科に駆け込み診察。
ホルモンバランスの崩れで遅れているコトを願うも、虚しく私は医師からおめでたを告げられた。
お母様の望み通り、私は雅人の子を身ごもっていたーーー・・・
只今妊娠9週目、赤ちゃんの心音もしっかりしていると医師からお墨付きを頂いた。
自分の中で別の生命が鼓動を刻んでいるかと思うと不思議な気分になる。
病院から貰った冊子を読んでいると雅人が部屋に入って来た。
「具合はどう?」
「え、あ・・・」
私は読んでいた冊子を慌ててバックの中に突っ込んだ。
「やっぱり風邪か?」
「うん、風邪…」
雅人が急に近寄って来て私の額に手を当てる。
「少し熱いな・・・夕食は食べたのか?」
「あ・・・うん」
「明日は休んでいいよ」
「で、でも・・・」
「具合の悪い時まで仕事する必要ないさ。それでなくても、お前は記憶喪失なんだし」
ホルモンバランスの崩れで遅れているコトを願うも、虚しく私は医師からおめでたを告げられた。
お母様の望み通り、私は雅人の子を身ごもっていたーーー・・・
只今妊娠9週目、赤ちゃんの心音もしっかりしていると医師からお墨付きを頂いた。
自分の中で別の生命が鼓動を刻んでいるかと思うと不思議な気分になる。
病院から貰った冊子を読んでいると雅人が部屋に入って来た。
「具合はどう?」
「え、あ・・・」
私は読んでいた冊子を慌ててバックの中に突っ込んだ。
「やっぱり風邪か?」
「うん、風邪…」
雅人が急に近寄って来て私の額に手を当てる。
「少し熱いな・・・夕食は食べたのか?」
「あ・・・うん」
「明日は休んでいいよ」
「で、でも・・・」
「具合の悪い時まで仕事する必要ないさ。それでなくても、お前は記憶喪失なんだし」