プレシャス~社長と偽りの蜜月~
私は母と父の書斎に訪れて、書棚に並んだアルバムを見た。
アルバムを捲ると幼き私とその傍らには常に執事姿の雅人が写っていた。
「燕尾服姿の雅人君、カッコイイでしょ?」
「雅人はお母様のお気に入りだったのね・・・」
「そりゃ、朱音と離婚したら雅人君は私が貰おうかしら!?」
「お母様!?」
父が急死して、沈みがちだった母の顔にも笑顔が戻っていた。
思い返せば、私と雅人の結婚を一番祝福していたのは母だったーーー・・・
「朱音が雅人君にベッタリなもんだから…お父さんは雅人君に嫉妬していたのよ」
写真からでも分かる雅人の私を見つめる優しい眼差し。
でも、今の瞳の方がスキだ。
雅人の瞳はいつも私を愛しげに見ている。
写真の中の雅人には無い愛情がにじみ出ているのだ。
アルバムを捲ると幼き私とその傍らには常に執事姿の雅人が写っていた。
「燕尾服姿の雅人君、カッコイイでしょ?」
「雅人はお母様のお気に入りだったのね・・・」
「そりゃ、朱音と離婚したら雅人君は私が貰おうかしら!?」
「お母様!?」
父が急死して、沈みがちだった母の顔にも笑顔が戻っていた。
思い返せば、私と雅人の結婚を一番祝福していたのは母だったーーー・・・
「朱音が雅人君にベッタリなもんだから…お父さんは雅人君に嫉妬していたのよ」
写真からでも分かる雅人の私を見つめる優しい眼差し。
でも、今の瞳の方がスキだ。
雅人の瞳はいつも私を愛しげに見ている。
写真の中の雅人には無い愛情がにじみ出ているのだ。