プレシャス~社長と偽りの蜜月~
PART13*赤いクリスマス
***
街を行き交う人の足取りも何処か浮き立っていた。クリスマスの色に染まった街並み。
雅人は、休日は混雑すると妊婦の私を気遣い、平日に休暇を取った。
二人で銀座の老舗ブランドのベビー服の店舗に足を運んで、お腹の赤ちゃんのクリスマスプレゼントを選んだ。
「ちいちゃいな」
雅人は淡いブルーの優しい色の布で仕上げれたベビーシューズを手に取った。
彼の大きな掌にすっぽりと包まれてしまう小ささに私もびっくりする。
「赤ちゃんの足って本当に小さい・・・」
店内を歩き回り、赤ちゃんのプレゼントを吟味していた。
「銀のスプーンだ」
「銀のスプーン?」
「銀のスプーンをくわえて生まれて来た子供は幸せになる。そんな言い伝えが西洋にはあるんだよ」
「へぇーっ」
「性別はまだわからないし、これにする?」
「あ…雅人がそう言うんならそうしようかな?」
私はピンク色の可愛いベビー服がいいと思っていた。でも、赤ちゃんの性別は不明、生まれてみて男の子だったらピンク色は可哀想。
「これにするぞ」
「うん」
雅人は女性店員に話し掛けた。
パパとママの初めてのプレゼントは銀のスプーン。
街を行き交う人の足取りも何処か浮き立っていた。クリスマスの色に染まった街並み。
雅人は、休日は混雑すると妊婦の私を気遣い、平日に休暇を取った。
二人で銀座の老舗ブランドのベビー服の店舗に足を運んで、お腹の赤ちゃんのクリスマスプレゼントを選んだ。
「ちいちゃいな」
雅人は淡いブルーの優しい色の布で仕上げれたベビーシューズを手に取った。
彼の大きな掌にすっぽりと包まれてしまう小ささに私もびっくりする。
「赤ちゃんの足って本当に小さい・・・」
店内を歩き回り、赤ちゃんのプレゼントを吟味していた。
「銀のスプーンだ」
「銀のスプーン?」
「銀のスプーンをくわえて生まれて来た子供は幸せになる。そんな言い伝えが西洋にはあるんだよ」
「へぇーっ」
「性別はまだわからないし、これにする?」
「あ…雅人がそう言うんならそうしようかな?」
私はピンク色の可愛いベビー服がいいと思っていた。でも、赤ちゃんの性別は不明、生まれてみて男の子だったらピンク色は可哀想。
「これにするぞ」
「うん」
雅人は女性店員に話し掛けた。
パパとママの初めてのプレゼントは銀のスプーン。