プレシャス~社長と偽りの蜜月~
Lastpart*プレシャス
手術は成功したが、意識不明の日々が続いてた。
入院して1週間目、ようやく雅人が横たわるICUのベットの上で彼の姿を見た。
伊集院先生が私に付き添ってくれた。
「主人は助かりますか?」
いつも屈託のない笑みを浮かべて応えてくれる先生の表情が沈んでいた。
「助からないんですか?伊集院先生」
「ハッキリ言ってもいい?相良夫人」
「はい。ハッキリと言って下さい」
私は固唾をのんで伊集院先生の言葉に耳を傾ける。
「強く頭を打っていてね・・・
このまま意識が回復しなければ、植物状態になる可能性が高い・・・」
雅人は二度と目を覚まさない。
私は糸の切れた人形のようにその場に蹲った。
「相良夫人!?」
伊集院先生が私に手を差し伸べる。
「すいません…先生…覚悟は決めていたんですけど・・・」
「君は妊婦。心労はお腹の中の赤ちゃんに悪い。状況は深刻だけど…医師として出来る限りのコトはするよ」
「お願いします…先生」
私は伊集院先生の医者としての腕に縋った。
入院して1週間目、ようやく雅人が横たわるICUのベットの上で彼の姿を見た。
伊集院先生が私に付き添ってくれた。
「主人は助かりますか?」
いつも屈託のない笑みを浮かべて応えてくれる先生の表情が沈んでいた。
「助からないんですか?伊集院先生」
「ハッキリ言ってもいい?相良夫人」
「はい。ハッキリと言って下さい」
私は固唾をのんで伊集院先生の言葉に耳を傾ける。
「強く頭を打っていてね・・・
このまま意識が回復しなければ、植物状態になる可能性が高い・・・」
雅人は二度と目を覚まさない。
私は糸の切れた人形のようにその場に蹲った。
「相良夫人!?」
伊集院先生が私に手を差し伸べる。
「すいません…先生…覚悟は決めていたんですけど・・・」
「君は妊婦。心労はお腹の中の赤ちゃんに悪い。状況は深刻だけど…医師として出来る限りのコトはするよ」
「お願いします…先生」
私は伊集院先生の医者としての腕に縋った。