水晶の探偵
Page1 高校生探偵
気持ちの良い春の昼下がり。窓から暖かな風が入ってくる。
こんな日に眠くならない事があろうか?いや、ないだろう。
特に…昨夜帰宅が夜中の12時半だった、真古晶に関しては。
「…る…」
遠くから声がする。
誰だろう、人が寝てるというのに。
「…まふる……」
今度ははっきりと聞こえた。
全くなんだよ!!
…そう思って目を開けると、目の前には英語のかかれた黒板。そして…
「真古!!お前は…俺の今年最初の授業で寝るとは、どういう神経してるんだ!!」
怒り狂った英語教師。
「あはは…すみませーん」
とりあえず笑顔を向ける晶。
それで許されるはずがない。
「笑ってすむと思うな!!俺をなめてるのか!!」
「いいえ。全く」
「この居眠り野郎…8ページ5行目のitが何をさすか、英語で答えろ!!」
「it?あぁ、これね」
「さっさとしろ!!」