水晶の探偵


翌朝…

ふわぁっと大きなあくびをしながらくつばこに向かう晶。

昨夜もまた帰りが遅かったのだ。


「晶!おはよう!!」


明るくテンションの高い声に振り返ると、セミロングの茶髪の少女がいた。


「美晴!おはよ〜」

「あきら〜今日もまた眠そうね〜」


笑いながら青葉美晴(アオバミハル)が言う。


「眠いに決まってるじゃん。昨日も夜遅かったんだから…」

「毎日毎日大変ね〜それでよく勉強できるわね」

「基本、暇なときにまとめてやるから…」


そう言いながら、くつばこを開けた瞬間…

バサバサバサ…

大量に落ちてきたファンレターおよびプレゼント。


「…はぁ……」

「また、今日もすごいわね。女子&年下の男の子からのファンレターまたはラブレターにプレゼント。
さすが、女子高校生探偵さん」

「別に…ファンレターをもらうほどのことしてないのにぃ〜」

「嘆く必要ないじゃない。
ファンは大切にしなきゃ♪」

「あたしはただの高校生なの〜」


そういいながらも、ファンレターとプレゼントを回収する晶。

美晴は思った。

――どこがただの高校生なんだか





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