キミに手を〜『好き』の二文字を言えるその日まで〜
『あ、今度は先生に言いに行くん?』

久保のこの一言でなんとなく報告しに行きにくくなってしまった。

行った方がいいのか、行かない方がいいのか...。

数秒考えて、私は座って読書を再開した。

今は行かない方が良さそうだった。

このタイミングでちょうど先生が席に戻るように言ったため、

久保たちは自席へと戻っていった。
< 83 / 115 >

この作品をシェア

pagetop