夜のオフィスは波乱の幕開け
2人で、ごはんに来るのは、まだ2回目だけど、緊張も少しはあるかもしれないが、大野さんがうまく会話をリードしてくれて、お店にはあっというに着いた。
そこは赤坂の高級料亭で、噂でよく政財界のお偉いさん方々が会合などで頻繁に使うという落ち着いた雰囲気で全室個室というデートにはぴったりのお店だった。
すごい、私、こんな良いお店来たことない。
と思わず本音を呟いてしまった。
ふふっ、よかった、でも、まだ喜ぶのは、まだ早いよ。
そのセリフは料理を食べてからだよ。
じゃあ、入ろうか。
その瞬間、私は1歩大人の階段を上った気がした。