夜のオフィスは波乱の幕開け
「いやいや、君の残業が終わるまで待つよ。そのあと、よかったら一緒に、ごはんでも行きませんか?」
部長からのまさかのお誘いに正直ポカンとした私。
「えっ、このあとですか?
私は全然大丈夫ですけど、部長はいいんですか?」
「あぁ、私は明日は休みだし大丈夫だよ。私の行きつけのバーがあるからそこに行こうか。」
まさか部長からのお誘いに正直びっくりもしたけれど、少し嬉しかった。
ん?嬉しかった?私は部長のことをそういう目で見ていたっけ?
「では、私は急ぎで残業を終わらせますね!
部長は先にバーに行っててください!」
「いやいや、待つよ。一緒に行こう。」
(心のなかで「大野さん優しすぎ~と叫んでいた。)
(なかなか、こんな素敵な上司いないよ~)
1人心の中でつぶやいていた。
待っている大野さんを、ちょいちょいチラ見してみるとコーヒー片手に
会議で使う書類を読んだり、メールチェックしていた。
(あ~、どこまでもデキる男性の鑑だな~)って思っていた。