夜のオフィスは波乱の幕開け


「わかりました。ではサクッと取り掛かります!」

そして私は急ぎでやらなければならない残業に取り組みはじめた。

30分後

PM22時30分

「やっと終わったー。すみません、部長!
行きつけのバーに行きましょう!」

「お疲れ様。急に誘ってごめんよ。迷惑ではなかったかい?」

「迷惑だなんて全然!まさか部長から飲みに連れて行ってくださるなんて予想外で嬉しかったです。」


「ははっ、そうかそうか。それなら良かった。」

それから私達は麻布十番の部長が行きつけというバーへやってきた。

そこはなんとも お洒落で洗練されていて落ち着いたバーだった。程よい照明、カウンターに数名のお客さんがいる程度で部長が行きつけのバーにするのも頷けた。




「実はさ、前々から僕はね、きみのことを気にかけていたんだよ。」




  そう不意に告げられ心臓の鼓動が早くなるのが千和は自分でもわかる。



  部長がそんなふうに自分の仕事ぶりを評価してくれているとはつゆほども思っていなかったのである。



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