夜のオフィスは波乱の幕開け




     お互いのわだかまりが解消されたことで、2人とも上機嫌で六本木の並木道を歩いていると



   ニューヨーク発の世界的にも有名なジュエリーショップの前で千和が足を止めた。



  そこにはキラキラと輝く指輪が展示されていた。



   それを見つめる彼女の顔は乙女の顔をしていた。



   そうか俺としたことが、まだ婚約指輪を渡していなかった。


  絶対アウトだ。



   このことがあ千和を不安にさせていた要因か。




   次の休みには絶対買わなきゃな。



   どうした?



   ううん、なんでもないよ、行こうか。



 
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