夜のオフィスは波乱の幕開け


「それは、よかった。ところで君は、その聞きにくいんだが、交際してる人はいるのかい?」

えっ、部長からのまさかの問いに戸惑った。


「今は、いませんけど。部長はどうなんですか?仕事もバリバリできてイケメンですし社内でも狙ってる人は多いと思いますよ。」


「そうかな、だけど、もし君が好きと言ったらどうする?」


は?今、部長はなんて言った?
私を好き、いやいや、まさか。
とくに美人というわけでもないし社内でも普通の人の部類に入るとだろうしなんの特徴もないしお洒落でもないetc‥‥

あぁ、なんだか哀しくなってきた。
今までこんな優良物件な男性からアプローチなんてされたことなかったからかな。
神様ありがとう。

「大丈夫?飲み過ぎたかな?」

「あっ、すいません、突然のことだったので、びっくりして。さっきの、その私を好きっていうのは本気なんですか?」
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