夜のオフィスは波乱の幕開け
「もちろんだ、ずっと君のことが気になっていた。できるなら、君の隣にいたいとずっと想っていたよ。改めて言わせてくれ。
君のことが好きだ。」
その瞬間、私は夢か現実か、わからなくなっていた。天に召されたような感じだった。
「私で良ければ、お付き合いお願いします。」
「良かった、ずっといつ言うか迷っていたんだ。
これからは仕事でもプライベートでもよろしくな。
千和」
今まで君としか呼んでくれなかった部長が突然名前で呼んでくれたことに私はただ嬉しかった。
それだけが私を暖かい気持ちが包み込んだ。
いままでこんなふうに言ってくれる男性がいなかったのでどう対応したらいいのか
わからなかったが、とりあえず自分の心に正直にしたがってみることにしよう。
そう私は今夜、誘ってくれた大野さんに今日のことを感謝した。