思われる以上に恋しかった

『いただきます』

二人とも社会人とは言っても部屋はそんなに広くない。

だから、ご飯を食べるときはテレビの前にあるガラスのテーブルに置いて、ソファに二人で並んで食べる。

今日の夜ご飯は、チャーハンだ。冷蔵庫に入っていたのはチャーハンではなかったはず。

「はーちゃん、チャーハン今作ったの?」

「そうだよー!味大丈夫?」

「大丈夫だよ、おいしいよ」

はーちゃんが作ったもので、味に不満を持ったことはない。本当においしい。

「冷蔵庫の中のご飯はどうするの?」

「明日の朝か、お弁当にするつもりなの、どっちがいい?」

「朝は目玉焼きがいいなー」

「じゃあ、お弁当に入れるね」

食べながらはーちゃんの職場のことを聞いた。

自分が担当してたスペースの売り上げが上がったから、今度は別のところを考えてほしいと言われたらしくとっても上機嫌だ。

お皿片付けちゃうねってキッチンにいったはーちゃんが戻ってきて僕の隣にまた座りなおした。

「こーちゃん最初お風呂入る?」

「どっちでもいいよ、でもまだこうしておきたい」

「ふふ、うれしいなー、珍しいなそんなこと言うなんて」

今日お帰りがなかったから寂しかったなんて気づかれたくない。きっとわかっているんだろうけど…

そんな彼女もクッションで目から下を隠して照れている。

バレバレだってんの
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