あの日みた月を君も
「今日はありがとう。楽しかったわ。」
アユミは泣きそうな目で僕を見た。
「僕も。」
なんとか笑顔を作る。
しばらく2人の間に沈黙が流れた。
「ソウスケならきっと夢を叶えられるわ。卒業しても研究がんばってね。」
アユミはゆっくりと言葉を選びながら言った。
だけど、そんな言い方、アユミらしくないと思いながら聞いていた。
「アユミも。きっといいお嫁さんになるよ。」
言ってしまってから、どうしてそんな事言ってしまったのかすぐに後悔する。
アユミはすっと僕に背を向けると、大きな門を開けて中に入っていった。
こちらを振り返りもせず。
その後、大学でもお互いあまり会話を交わすこともないまま、僕たちは大学を卒業した。
アユミは泣きそうな目で僕を見た。
「僕も。」
なんとか笑顔を作る。
しばらく2人の間に沈黙が流れた。
「ソウスケならきっと夢を叶えられるわ。卒業しても研究がんばってね。」
アユミはゆっくりと言葉を選びながら言った。
だけど、そんな言い方、アユミらしくないと思いながら聞いていた。
「アユミも。きっといいお嫁さんになるよ。」
言ってしまってから、どうしてそんな事言ってしまったのかすぐに後悔する。
アユミはすっと僕に背を向けると、大きな門を開けて中に入っていった。
こちらを振り返りもせず。
その後、大学でもお互いあまり会話を交わすこともないまま、僕たちは大学を卒業した。