あの日みた月を君も
隣に座っていたカスミも3人組みを目撃したらしく、
「さっきの何?感じ悪いわね。」
と言ってきた。
「どうやら、大山くん目当ての女子が、私達が制作する映画を偵察にきてるらしいよ。」
「ふぅん。」
偵察にきたからって、何かあるわけ?
ヒロといえば、必死に稽古に励んでるし、偵察してる人間がいることすら気づいてないみたいじゃない。
「リョウはちょっと気をつけた方がいいかも。」
カスミが少し声のトーンを落として言った。
「大山くんとラブシーンがあるって、もっぱらの噂よ。」
「ラ、ラブシーン?!」
思わず目を見開いてカスミの顔を見つめた。
ラブシーンっていうほどじゃないし、何よ、そのいやらしい表現は!
私がラブシーンって言った声が聞こえたのかヒロと目が合ってあわてた。
はぁ。
面倒臭いことになってきたなぁ。
やっぱりカスミに交代の交代してもらうべきだった。
思いきり頭を下げてうなだれた。
「そんなくだらない女子はほっとこう。大丈夫よ!私はいつでもリョウの味方だし!」
カスミは私の肩を抱いて、笑った。
なんていうか。
カスミとここまで親しくなるとは。
なんとなくキャラが違うから敬遠してたんだけど、今はそれなりに頼りになる友達になってるような気がしていた。
私は力なくカスミに頷くと、また稽古している仲間の方に顔を向けた。
「さっきの何?感じ悪いわね。」
と言ってきた。
「どうやら、大山くん目当ての女子が、私達が制作する映画を偵察にきてるらしいよ。」
「ふぅん。」
偵察にきたからって、何かあるわけ?
ヒロといえば、必死に稽古に励んでるし、偵察してる人間がいることすら気づいてないみたいじゃない。
「リョウはちょっと気をつけた方がいいかも。」
カスミが少し声のトーンを落として言った。
「大山くんとラブシーンがあるって、もっぱらの噂よ。」
「ラ、ラブシーン?!」
思わず目を見開いてカスミの顔を見つめた。
ラブシーンっていうほどじゃないし、何よ、そのいやらしい表現は!
私がラブシーンって言った声が聞こえたのかヒロと目が合ってあわてた。
はぁ。
面倒臭いことになってきたなぁ。
やっぱりカスミに交代の交代してもらうべきだった。
思いきり頭を下げてうなだれた。
「そんなくだらない女子はほっとこう。大丈夫よ!私はいつでもリョウの味方だし!」
カスミは私の肩を抱いて、笑った。
なんていうか。
カスミとここまで親しくなるとは。
なんとなくキャラが違うから敬遠してたんだけど、今はそれなりに頼りになる友達になってるような気がしていた。
私は力なくカスミに頷くと、また稽古している仲間の方に顔を向けた。