あの日みた月を君も
ヒロの前の席に座った。
「君も何か頼んできたら?」
ヒロの前には既にカフェオレらしきものが置いてあった。
「ああ、そうね。」
鞄から財布を取り出して、注文しに行った。
なんだか小腹が空いていたので、コーラとサンドイッチを頼んだ。
トレイの上にコーラとサンドイッチをのせて帰ってきたら、早速ヒロは目を丸くして笑った。
「食べるんだ。」
「だってお腹空いてるもの。よかったらあなたも食べて。」
「ありがとう。」
ヒロは笑顔でそう答えたけど、結局最後までサンドイッチには手を付けず、私が全て食べることになっちゃったんだけど。
サンドイッチをかじりながら尋ねる。
「で、話って?」
「うん。君ってさ、部活入ってないよね?」
「ええ、入ってないわ。」
「どうして?」
「どうしてって言われても。あまり今は入る気分じゃないの。入りたい部活もないし、あなたも気づいてるだろうけど正直この高校にはあまりなじめてないわ。」
ヒロはふーんと言いながらカフェオレを飲んだ。
「実はさ、担任が天体観測部を作ろうと思ってるんだって。で、月が好きだって言ってた僕に部員一号にならないかってこないだ聞かれた。」
「そうなの?部員一号って、なんか格好いいわね。」
「佐久間さんは部員二号になる気ない?」
コーラが一気に鼻にの奥に戻ってきた。
「わ、私が?」
「うん。だって佐久間さんも月好きだって言ってたじゃん。」
「そりゃそうだけど、私の月好きは、天体観測好きとは違うのよね。」
「僕もそうさ。だけど、月のこともっと知りたいと思わない?月の周りにある惑星のことも。」
「別に。」
「天体観測部が発足したら、天文台にも高校から出してもらえる部費で行かせてもらえるらしいよ。天文台ってなかなか1人で行きにくいでしょ。それが無料で行けるんだって。」
ヒロはえらく意気込んで話した。
いつものヒロじゃないみたいなヒロ。
なんとなく渋っている私に更にヒロは続けた。
「担任いわく、部活も毎日じゃなくていいって。週に一回活動すれば、部費が降りるらしいよ。毎月天文台行くこともできるってさ。」
「君も何か頼んできたら?」
ヒロの前には既にカフェオレらしきものが置いてあった。
「ああ、そうね。」
鞄から財布を取り出して、注文しに行った。
なんだか小腹が空いていたので、コーラとサンドイッチを頼んだ。
トレイの上にコーラとサンドイッチをのせて帰ってきたら、早速ヒロは目を丸くして笑った。
「食べるんだ。」
「だってお腹空いてるもの。よかったらあなたも食べて。」
「ありがとう。」
ヒロは笑顔でそう答えたけど、結局最後までサンドイッチには手を付けず、私が全て食べることになっちゃったんだけど。
サンドイッチをかじりながら尋ねる。
「で、話って?」
「うん。君ってさ、部活入ってないよね?」
「ええ、入ってないわ。」
「どうして?」
「どうしてって言われても。あまり今は入る気分じゃないの。入りたい部活もないし、あなたも気づいてるだろうけど正直この高校にはあまりなじめてないわ。」
ヒロはふーんと言いながらカフェオレを飲んだ。
「実はさ、担任が天体観測部を作ろうと思ってるんだって。で、月が好きだって言ってた僕に部員一号にならないかってこないだ聞かれた。」
「そうなの?部員一号って、なんか格好いいわね。」
「佐久間さんは部員二号になる気ない?」
コーラが一気に鼻にの奥に戻ってきた。
「わ、私が?」
「うん。だって佐久間さんも月好きだって言ってたじゃん。」
「そりゃそうだけど、私の月好きは、天体観測好きとは違うのよね。」
「僕もそうさ。だけど、月のこともっと知りたいと思わない?月の周りにある惑星のことも。」
「別に。」
「天体観測部が発足したら、天文台にも高校から出してもらえる部費で行かせてもらえるらしいよ。天文台ってなかなか1人で行きにくいでしょ。それが無料で行けるんだって。」
ヒロはえらく意気込んで話した。
いつものヒロじゃないみたいなヒロ。
なんとなく渋っている私に更にヒロは続けた。
「担任いわく、部活も毎日じゃなくていいって。週に一回活動すれば、部費が降りるらしいよ。毎月天文台行くこともできるってさ。」