あの日みた月を君も
「撮影始まったけど、例の3人組みは君に嫌がらせしてない?」
「今のところはね。」
そういえば、私が今の役から降りるってことで話がついていたっけ。
その約束はしっかり破っちゃってるわけで。
逆に何もないことが気味が悪くもあった。
「結局役もそのままだし、また何か言われてもおかしくはないけど。言われたら適当に流しておくわ。」
「佐久間さんって強いんだね。」
「そう?だって、私はちっとも悪くないだもん。」
「そりゃそうだけどさ。自分の意思をしっかり貫ける強さっていうか、僕も見習いたいよ。」
「なに、それ。じゃ大山くんは結構優柔不断だったりするの?」
「そうかもしれないね。これでも結構昔から自分の意思を前に出すのは苦手なんだ。」
「そうかな。今日だって部活勧誘してるじゃない。」
ヒロは一瞬言葉に詰まった。
そして、
「本当だね。」
と言って笑った。
「変な奴。」
私もそんなヒロを見て笑った。
こうして、映画撮影真っ只中の夕方、天文観測部が我が校始まって以来発足することが決まった。
担任が顧問っていうのが、若干嫌なんだけどね。
「今のところはね。」
そういえば、私が今の役から降りるってことで話がついていたっけ。
その約束はしっかり破っちゃってるわけで。
逆に何もないことが気味が悪くもあった。
「結局役もそのままだし、また何か言われてもおかしくはないけど。言われたら適当に流しておくわ。」
「佐久間さんって強いんだね。」
「そう?だって、私はちっとも悪くないだもん。」
「そりゃそうだけどさ。自分の意思をしっかり貫ける強さっていうか、僕も見習いたいよ。」
「なに、それ。じゃ大山くんは結構優柔不断だったりするの?」
「そうかもしれないね。これでも結構昔から自分の意思を前に出すのは苦手なんだ。」
「そうかな。今日だって部活勧誘してるじゃない。」
ヒロは一瞬言葉に詰まった。
そして、
「本当だね。」
と言って笑った。
「変な奴。」
私もそんなヒロを見て笑った。
こうして、映画撮影真っ只中の夕方、天文観測部が我が校始まって以来発足することが決まった。
担任が顧問っていうのが、若干嫌なんだけどね。