さくら 咲け
学校に着いて、教室の前で沙奈と別れる。
自分の教室に向かって歩いていると、向こうから走ってくる女の子が。廊下走ると危ないですよ。なんてね、わたしもよくやる。
「あぁ!ちょうどよかった!」
走ってきた女の子に肩をガッと掴まれる。
「ねぇあなた、良太どこにいるか知ってる!?」
「えっ、」
「佐藤良太!佐藤圭介と双子の!
知らない!?」
「し、知ってます...よ」
女の子の気迫に押されておもわず答える。
「どこ!?」
「学校に来ていたとしたら4組...」
沙奈と良太くんのクラスを答えると、ありがとう!と言ってそっちに走っていってしまった。
何だったんだろう...。