さくら 咲け


***

「こんにちは!」


「...こんにちは」


「行こっか!」


「は、はい」




土曜日 11時です。



結構ドキドキしてるんだよね...。



「ここでちょっとお茶しよう!」


「え、あ、はい」




先輩が指をさしたカフェに入って席に案内してもらう。



それぞれ注文したものが来て、先輩が口を開く。



「えっとね、今日わざわざ麻奈ちゃんとお出かけしたいなって思ったのは良太のことなの。」



ドキン



手を引け...とか?もちろん私は勝てる自信なんてないから引いちゃうけど。



こんな美人と戦うなんて、無謀すぎるよ。


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