さくら 咲け



「先輩、ありがとうございました。」


「いいのよーう
こちらこそありがとう!

告白、頑張ってね!」


「...はい!」



カフェを出たあと、近くのショッピングモールでお買い物をした。



服を見たり雑貨を見たり、可愛い文房具を見たり。



先輩は、とってもいい人で、一緒にいるととても楽しい人だった。



「じゃ、ばいばーい!」



先輩は私を家に送ってくれた。



「はい!


あっ、先輩!」



知りたいことがある。


私の家を知ってたことももちろんだけど、



「先輩は、良太くんの何なんですか!?」



余裕がなくてごめんなさい。


悪い可能性を消しておきたかったんです。


そうじゃないと、またそれを理由にして逃げてしまいそうだから。



「んー...。強いて言うなら、

幼馴染みという名の、「良太の恋を応援し隊」の会員No.1にして、隊長かなっ!」



そう言って走って行ってしまった。


結局よくわかんなかったけど、先輩という可能性は消えたと思っていいのかな?



...いいよね。


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