さくら 咲け


***

「うう、疲れた......」



目の前で朱里ちゃんがぐったりしてる



「どうしたの?」



「中野くんのテンションが高い...」



.........あー、うん。



たしかに高い。何故かよくわからないくらい元気で、テンションが高い。



「担当する係も一緒なの。それが嫌なわけじゃないんだよ?

ただ、中野くんのテンションが高いってだけで。」



「レクどう?」



「楽しいし、順調だよ。」



「そっか」



中野くんは根は真面目だから、きっと大丈夫だろう...って信じてるからね。



「もーすぐだね。林間学校。」



林間学校はもう、明後日に迫っていた。

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