さくら 咲け
「おまたせ」
圭介くんの爆弾発言から、私は照れて何も話せなくなった。
沈黙なんて気にする余裕もなくて。
まだ、顔熱い。
「遅ーい!
あれ、麻奈ちゃん、顔赤いよ?大丈夫?」
先についていた沙奈はレジャーシートを広げて仁王立ちしている。
心配してくれてありがとう、沙奈。
でも、これは体調の悪さじゃなくて、圭介くんに〝可愛い〟って言われたからだよ。
...とは言えず。
歩くの疲れちゃったからかなー、と言って誤魔化す私。
「食べよーぜ!俺もうお腹ペコペコ」
良太くんはお弁当のスタンバイ完了って感じで待っていた。
「うん。遅れちゃってごめんね。」
「いっただきまーす!!」
圭介くんと私が座ったのを確認するとすぐさま手を合わせて挨拶。よっぽどお腹すいてたのかな。
私も食べ始めた。
ちょっと体調悪くなったけど、食欲は出てきたんだ。