さくら 咲け


「朱里ちゃんさ、中野くんとどうなの?」



「ええっ!!!?」



今日は、朝からスイーツパラダイスに来た。席に荷物を置いて、食べたいものを持ってきて、今、座った状態。



「私も気になってた、それ」



「えぇ...花穂ちゃんまで...」



「どうなの?最近どうなの?進展は?」



「し、進展!?ないよ!そんなの!
だって、今までも無かったし...」



「ないのか~」



「これから起こる可能性は?」



「ないってば!」



ポロンポロンポロン



誰かの携帯の着信音が聞こえた。



「あ、私だ。」



朱里ちゃんがそう言って自分の携帯を開く。



「!!?」



携帯の画面を見た朱里ちゃんは、すごい顔になった。



「どうしたの?朱里ちゃん」



あまりにも顔がすごいので聞いてみると、手を震わせなぎら、画面を見せてきた。



開いていたところはメールの画面。



『From:中野くん

見に行きたい映画があるんだけど、一緒に見に行かない?』




「「!!!!?」」



画面にある文章の内容を理解してやっとリアクション。これは、ビックリするわ。多分今、私と花穂ちゃんの顔もすごいことになってる。



「進展...じゃない?」



「進展...だね」



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