さくら 咲け
「よし」
いきなり花穂ちゃんに「家に行くよ」と言われ、頭の整理がつかないまま連れてこられた花穂ちゃんの家。
「どうして、いきなり?」
「外だと周りの目があるでしょ?
ここなら、私たち以外誰もいないから、話しやすいかと思って。」
私のため?
「~~っ、麻奈ちゃんのためだけじゃないよ!外よりも、恋バナしやすいかなって...」
「わかったわかった」
朱里ちゃんがニコニコしながら花穂ちゃんに答える。
「ちょ、ちょっと朱里ちゃん!ねぇ違うから!違うからね!?」
「わかったわかった」
わかった。花穂ちゃんはツンデレなんだ。