僕らの空

その日から毎日麻美とメールをしていた。

どちらからと言うわけでもなく、学校が終わるとメールをして、俺は部活に行って、夕飯が終わった頃にまた麻美からメールがくる。


学校でも圭介が居るとゆー理由で俺が頻繁に3組に行っていたため、話すことも増えて、俺にとって麻美の存在はどんどん大きくなっていった。


そしてわかったこと。

麻美は野球が好きだ。


サッカーをしていることは何となく伝えた。

でも、野球をしていたことだけは、言い出せなかった。


野球の話しをするときの麻美は…とても輝いていたから。


あの頃の俺も、こんな感じだったのかな?

なんて思っちゃうくらいに野球が全てだった俺。

そんな俺が馬鹿みたいだったけど、誇りでもあった。

でも今の俺は…

心がすっかり冷めてしまった。

なんとなくで始めたサッカーも、長く続かないような気がしていた。
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