僕らの空
好き
「なに?大事な話しって…」
さっきから何度も携帯の画面を確認したりポケットに手を突っ込んだり足を組み替えたり。
どっからどう見ても今日の圭介は落ち着きがない。
「実は…さ。俺…」
…
何なんだよ!?この言葉の繰り返し。
「何だよ?ハッキリ言えって!」
圭介はやっと決心がついたらしく、ふーっと大きく息を吸って
「俺、好きな奴できた!」
「…で?」
女遊びが激しかった圭介のことだから、もぉ付き合うことになったとか、そーゆーことかと思っていた。
「で?って何だよ!?それだけだぜ。笑」
「…落としてないの?」
「おー!」
「本当かよ!?そんなに手ごわい奴なの?」
「まぁな…なんつーか…めっちゃ好きになっちまった!」