嫌いなアイツ。
「あの…俺と付き合って!」
息が上がってる中でもハッキリ聞こえた。
あの男子がれいらに告白しているって。
「あの…えっと…ご、ごめんなさい」
ホッ…よかった…
断ってるれいらの声を聞いて安心した俺。
そこで俺はれいらとその男子の前に出て行って
「市川!ちょっといいか?」
そう言って俺はれいらの手を引いて、体育館裏から少し離れた場所に来た。
「あ、え、あのっ!
小池くん??どうしたの…??」
「あー、えっとね…」
そこで俺は少し黙ってしまった。
れいらは頭の上にハテナがいっぱい…
もう言うしかない。
「俺、市川が好きだ。
俺と付き合ってくんねーかな…」
「……え…小池くんが…私を??」
あー、ダメか…なかなかキツイな…
「私も…小池くんが…好きです…」
ほらな…
あー、早まったか…
ん???
「え?今なんて??」
「好きです!!」
こうして俺とれいらは、お互い初恋の相手となって付き合うことになった。