愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
私はここで、一社員としての業務をこなしていく。
それが彼のためになることだから。
彼が経営する会社に尽力することが、私と彼を繋ぐ唯一の方法なのだ。
せめて、人知れずひっそりと、彼と繋がっていたい。
そんな気持ちで、再びパソコンに向き合った。
業務が終わり、沙也加と会社の外に出る。
「ねえ、本当にいいの?長澤さんもCEOも、彼氏じゃないのよね?あとで恨まれるのは嫌よ」
沙也加が心配そうに聞いてくる。
「違うわ。ふたりとも彼なんかじゃない。実はね、私、合コンなんて行ったことがないの。海斗が過保護で許してくれなかったから」
「行ったことがない!?本当に愛されてるわね。お熱いお兄ちゃんに」
「そう。そんな感じね」
ようやく奏多さんも海斗も、婚約者ではないと沙也加はわかってくれた。
『だったら遠慮なく誘うわよ。覚悟はいい?訂正するなら今しかないわよ』
そう言って目を光らせた彼女に頷くと、早速合コンへと連れて行かれる羽目になっていた。
出会いの場に出向くことに抵抗はない。私も新しい恋がしたかった。
誰かに愛され、私もその人を大切だと思うようになれば、きっといつか、奏多さんを失った苦しみを乗り越えられる。そう信じていた。
それが彼のためになることだから。
彼が経営する会社に尽力することが、私と彼を繋ぐ唯一の方法なのだ。
せめて、人知れずひっそりと、彼と繋がっていたい。
そんな気持ちで、再びパソコンに向き合った。
業務が終わり、沙也加と会社の外に出る。
「ねえ、本当にいいの?長澤さんもCEOも、彼氏じゃないのよね?あとで恨まれるのは嫌よ」
沙也加が心配そうに聞いてくる。
「違うわ。ふたりとも彼なんかじゃない。実はね、私、合コンなんて行ったことがないの。海斗が過保護で許してくれなかったから」
「行ったことがない!?本当に愛されてるわね。お熱いお兄ちゃんに」
「そう。そんな感じね」
ようやく奏多さんも海斗も、婚約者ではないと沙也加はわかってくれた。
『だったら遠慮なく誘うわよ。覚悟はいい?訂正するなら今しかないわよ』
そう言って目を光らせた彼女に頷くと、早速合コンへと連れて行かれる羽目になっていた。
出会いの場に出向くことに抵抗はない。私も新しい恋がしたかった。
誰かに愛され、私もその人を大切だと思うようになれば、きっといつか、奏多さんを失った苦しみを乗り越えられる。そう信じていた。