愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
「俺からも礼を言わせてもらいたい。俺の婚約者に付き添ってくれてありがとう。ところでひとつ、聞きたいんだけど。彼女に酒を飲ませたのは君?」
途中までにこやかだった彼の顔が、最後には真顔になっている。
「えっ。いや、あの。今日は合コンでして」
「合コン?」
彼が私を見下ろす。
目線が合わないよう、私は目を逸らした。
「そうか。君は?」
「企画一課の鴨池です」
「ああ。今期のプロジェクトリーダーだね。覚えてるよ」
奏多さんの言葉に、彼の顔がパッと明るくなる。
「あっありがとうございます!」
バッと頭を下げた彼に、奏多さんが言う。
「有森さんは俺が連れて帰るから。ほかの人たちも全員、月島の社員?」
「はい」
奏多さんが片手を上げると、街路樹の横から伊吹さんが出てきた。
「彼らの会計をしておいて。車はもういい」
「はい」
伊吹さんに手短に指示を出すと、奏多さんは歩きだす。
私は伊吹さんが現れたことに驚きを隠せない。
きっとそばには、SPの人たちもいたはずだ。
途中までにこやかだった彼の顔が、最後には真顔になっている。
「えっ。いや、あの。今日は合コンでして」
「合コン?」
彼が私を見下ろす。
目線が合わないよう、私は目を逸らした。
「そうか。君は?」
「企画一課の鴨池です」
「ああ。今期のプロジェクトリーダーだね。覚えてるよ」
奏多さんの言葉に、彼の顔がパッと明るくなる。
「あっありがとうございます!」
バッと頭を下げた彼に、奏多さんが言う。
「有森さんは俺が連れて帰るから。ほかの人たちも全員、月島の社員?」
「はい」
奏多さんが片手を上げると、街路樹の横から伊吹さんが出てきた。
「彼らの会計をしておいて。車はもういい」
「はい」
伊吹さんに手短に指示を出すと、奏多さんは歩きだす。
私は伊吹さんが現れたことに驚きを隠せない。
きっとそばには、SPの人たちもいたはずだ。