愛され婚~契約妻ですが、御曹司に甘やかされてます~
ふたりでうつ伏せになって、お互いを見つめる。
抱き合ったあとの彼の甘い視線は、普段の彼よりも数倍もの色気がある。

「昨夜からこんなことばかりしてる。いいのかな」

私が言うと、彼は優しく微笑む。

「いいんじゃない?今まで辛かったから。頑張ったご褒美だよ」

ずっとこうしていたい。彼を見つめて、時間の限りに求め合いたい。
そんなことまで考えてしまうほどに、彼は魅力的だ。

「じゃあ、そろそろ起きるか。確かに、いつまでもこうしてはいられないな」

起き上がり、服を着る彼を見つめる。

「遊ぼう。久々に、龍や伊吹と騒ぎたくなったな。瑠衣のお陰かもしれない。こんな気持ちは、長い間忘れていたから」

私は首をかしげる。

「瑠衣も一緒に遊ぶよ。ビーチバレーでもする?」

彼の提案に、自分の目がキラッと光ったのがわかる。

「本当?する!」

「やっぱり元気だ。瑠衣らしいよ」

私は跳ね上がるように起きると、いそいそと服を集めた。
「あ。瑠衣はこれね」

赤い水着を手渡され、それを広げてみる。

「ビキニじゃないの?」
尋ねると、彼は「ダメ。肌は必要以上に出さないの。彼らにサービスはしないよ?」と言う。

目を見合わせて、クスクスと笑い合った。





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