ふわり、恋が舞う
電車のドアが閉まるメロディーが鳴る。



先輩はどんどん先の方へ行って、もうすぐ曲がってしまう。



私はぐっと両手を握りしめる。



伝えるんだ。


伝えなきゃ、何も始まらないんだ。


今の関係が崩れるのは怖い。



話せなくなるのは、辛い。



でも今、この瞬間は一度しかないんだから。



後悔だけは、したくないんだ。



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