クロユキ
10数年後...




「うおぁっ!」



「こら! 失礼だろ、オーナーいるんだぞ!」



「相変わらず、草太は動物苦手だねぇ」



「ごめんなさい! ほんとコイツら子供で……」



「いいですよ。ね、シロ」



赤いエプロンをした店長であろう男は、オーナーと呼んだ黒い服を着た女に謝る。


オーナーは黒猫を抱き上げ、撫でる。



「ねぇねぇっ」



ブレザーを着た少女が話しかける。


「なんでその黒猫、黒いのにシロって名前なんですか?」


「色なんか関係ないんじゃねぇの?」


隣に座る、切れ長の目の少年が答えた。







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