1日10分、俺とハグをしよう
△かませ渾身のラブアピール
「…そっか、じゃあ陸くんとはもうただの友だちってことになったんだね」
「うん、伝えるのにちょっと緊張しちゃった」
購買帰りの昼休み、麻美に陸とのことを報告して、
そっと息をつく
「…星川さんにも、言わなきゃな」
『陸先輩に幸せになってもらいたいんです』
星川さんごめんね、私じゃその役は無理になっちゃったんだ。
「ちー!」
「うわっ!」
いきなり背中を軽く押されて、びっくりして振り返る
私のことそう呼ぶのは1人しかいない
…もう、何やってんのよ!
「陸!危ないよっ」
購買の袋をぶら下げていつものようにニカッと笑う