1日10分、俺とハグをしよう


私の勘が言ってるんだ。絶対間違いない!




「…何言ってんだよ、2人して…!」




耳を赤くした陸と、嬉しそうな顔をする星川さんを見送って、


麻美を振り返った





「私今の今まで存在消されてたよね?」


「なっ、ちが!違うよ!?」





今のは麻美に関係する話じゃなかったし!

私は麻美のこと忘れてなかったよ!!





「ふふ、まぁいいや

ていうかそんなことより…千紗、あんた分かってんの?」





教室に入って黒板の前で止まる麻美を首を傾けて見る


分かってんの?って…何が?




「この前の期末試験、かなり悪かったみたいだね」


「え?」


「赤点2つ以上の人は、ほら。」


「……えっ」


「補習だってさ」




ばんっ、と黒板をたたく麻美


< 148 / 356 >

この作品をシェア

pagetop