1日10分、俺とハグをしよう
私の勘が言ってるんだ。絶対間違いない!
「…何言ってんだよ、2人して…!」
耳を赤くした陸と、嬉しそうな顔をする星川さんを見送って、
麻美を振り返った
「私今の今まで存在消されてたよね?」
「なっ、ちが!違うよ!?」
今のは麻美に関係する話じゃなかったし!
私は麻美のこと忘れてなかったよ!!
「ふふ、まぁいいや
ていうかそんなことより…千紗、あんた分かってんの?」
教室に入って黒板の前で止まる麻美を首を傾けて見る
分かってんの?って…何が?
「この前の期末試験、かなり悪かったみたいだね」
「え?」
「赤点2つ以上の人は、ほら。」
「……えっ」
「補習だってさ」
ばんっ、と黒板をたたく麻美