1日10分、俺とハグをしよう
△無気力のオウジサマ
窓の外のセミの声
かったるそうな先生の話
終業式が終わった教室
チラッと、隣にいる藤堂……じゃない、泉を見た
…スマホいじっちゃってるし
先生に言いつけてやろーか?
『毎日あんたに好きって言うから』
…今思い出すと、私相当恥ずかしいこと言ったな…
でも、あぁでもしないといつまでも進展しなさそうっていうか…
しょうがなかったというか…!
これで私のこと意識してれるといいんだけど…
「…ん?」
私が見ていることに気づいた泉がニコッと笑って首を傾ける
「(…望みは薄いかも…)」
「夏休み明けたらすぐ文化祭だから、実行委員決めなきゃなんだけど
やりたい奴手ぇあげろー」