1日10分、俺とハグをしよう


ニッと笑うと同時に、帰りのHRが終わった




…よし、さっさと委員会行って早く戻ってこよう

だってせっかく泉が待ってくれるんだしっ



そう思いながらガタッと立ち上がる





「千紗、」





腕を掴んでじっと私のことを見る泉




……えっ、と。




「な、なに……っわ」




いきなり引っ張られてバランスを崩してしまう

それから、ドアップにある泉の顔に一瞬息が止まった




ち、ちかっ…!




泉の腕が伸びて、思わずぎゅっと目をつぶった






「……髪、耳にかけてたほうが俺好み。」







慣れたように私の髪を耳にかけて、

クスッと綺麗に笑って、


泉は私にそう言った





……くっ、そう…!



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