1日10分、俺とハグをしよう


「…ん……」





まだ眠そうに目をこすりながらゆっくりと起き上がる


…猫みたい。





「委員会、終わったから。

…企画書は始業式に提出だって」





まぁ、多分?
私がやることになると思うんだろうけど…




「じゃあ、また2学期にね」




そう言って、教室を出た


泉が待ってるし…早く行かなきゃ!





「…あ、千紗」





廊下を早歩きして、自分の教室に戻ると、

泉はスマホから目を離して私に向かって笑った



…ね、寝てるかと思ってたのに…





「…ねぇ、泉は文化祭なにやりたい?」


「えー?」





自分の席に座る


そしたら、奴は、私の机の上に浅く座った



…ちょっとビックリするわけで



< 197 / 356 >

この作品をシェア

pagetop